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2021年1月、共和党のトランプ大統領から民主党のバイデン氏に政権が移ろうとしている、まさにその直前に書いた記事です。投資をしていると政権交代は 「相場の方向感を変える大きな材料」 ですが、ニュースの表面だけを見ていると本質を見誤ります。
ここでは、私が 「政権交代 × 大きな政府 / 小さな政府」 という切り口で相場を読むときの考え方をまとめます。
共和党のトランプ氏から民主党のバイデン氏に代わる、その意味
共和党のトランプ大統領から民主党のバイデン氏に政権が代わろうとしています。正式には1月20日以降に大統領が交代する流れです。私はいつも、民主党政権になるときには「大きな政府が主導し、戦争が起こりやすい」と身構えてしまいます。基本的に 共和党は小さな政府、民主党は大きな政府 と言われており、党立ち上げの理念がいまも引き継がれていると考えています(参考:スマート選挙ブログ「民主党・共和党とは?アメリカ二大政党の特徴と違いを解説」)。

「大きな政府」「小さな政府」とは何か
- 大きな政府(Big Government):政府が積極的に経済や社会に介入する。社会保障・公共投資・規制を厚くする。財政支出と税負担はともに大きくなる傾向。 → 民主党的
- 小さな政府(Small Government):政府の介入は最小限。減税と規制緩和で民間の自由競争を促す。財政支出と税負担はともに小さくする方向。 → 共和党的
共和党は1854年、奴隷制度に反対する北部の運動から結党された政党で、初代党出身大統領はリンカーン。民主党は1800年以前にトーマス・ジェファーソンが立ち上げた政党を起源とします。戦後、ベトナム戦争やオイルショックを経て、共和党は「小さな政府」、民主党は「大きな政府」という構図が定着しました。1981年からのレーガン政権では新自由主義に大きく舵を切り、富の再分配機能の縮小と規制緩和が進みました。
現在はバイデンの追加経済対策を期待して株価が上がっている
2021年1月15日現在、NYダウは3万ドルを超えています。
実体経済がどれだけ悪かろうが、FRBが無制限に金融緩和をし、日米のマネーストックを見ても大量のカネ余りが作り出されています。だからこそ 「不景気の株高(金融相場)」 と呼ばれる相場が成立しているわけです。ここに バイデン政権の追加経済対策への期待 が乗ってきて、相場を一段押し上げています。1月20日のバイデン就任前後で、おそらく「期待で買う材料」はネタ切れ感が強まってくるはず、というのが私の見方です。

レオ君今回のは噂ではなく既定事実です。事前に分かっている情報はある程度先に相場が織り込むので、当日になって動くインパクトは弱まります。そろそろ過熱感の方を意識したい相場になってきましたね。
大きな政府=財政拡張=相場へのお金の供給
民主党政権の際は大きな政府といわれており、国家が強いリーダーシップで国民を引っ張る政権スタイルになります。共和党の小さな政府は、政府はあまり介入しない、というのが原則です。共和党を立ち上げたリンカーン以来の思想が今でも残っています。
共和党から民主党に変わることで、軍事産業を大量に抱えるアメリカが 次にどこをターゲットに軍事行動を起こすのか と疑ってしまうところもあります。アメリカの戦争は「最大の景気対策」と呼ばれることもありますが、これがさらなる財政赤字の積み上げ、金融緩和の継続、その先の 過去最大級のバブル相場 を生み出す可能性も十分にあります。
不景気の株高=金融相場の次に来るのは、業績相場です。 金融相場でテーマ性で釣り上がった銘柄が崩れるなかで、業績の裏付けがある銘柄が選ばれる相場に切り替わっていきます。金融相場 → 業績相場 → 逆金融相場 → 逆業績相場、いわゆる「相場のサイクル」を頭に入れておくと、政権交代に振り回されにくくなります。
政権交代を相場に活かすために覚えておきたいこと
- 「期待で買って、事実で売られる」は政権交代でも有効。就任直前まで上がった銘柄は、就任当日〜数日後に利食いが出やすい
- 民主党は クリーンエネルギー・EV・インフラ投資・社会保障 関連、共和党は 金融規制緩和・エネルギー(石油・天然ガス)・国防 関連が連想されやすい
- 政権の「言ったこと」は織り込まれていても、「実際にやったこと(法案通過)」はもう一回相場が動く材料になる
- 金融政策(FRB)はホワイトハウスではなく独立機関。政権交代と利上げ・利下げの動きはセットでは語れない
まだまだ相場はチャンスが一杯ですね。以上、政権交代と相場についての相場観でした。


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※ 本記事は 2021年1月15日、バイデン政権発足直前に執筆した相場観です。当時の文脈を残したまま情報を加筆しています。










