【トレード技術】真空地帯と窓(ギャップ)ゾーンの短期トレード|窓埋め・新高値の使い方を解説

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株のチャートを見ていると、前日の終値から大きく飛んで始まったり、いままで売買されていなかった価格帯にひゅっと抜けていく場面に出会います。これが 「窓(ギャップ)」「真空地帯」 と呼ばれるゾーンです。

この記事では、私が実際に短期トレードで使っている「窓・真空地帯の見方」と「そこを利用した売買のやり方」をまとめました。読み終わるころには、なぜ窓ゾーンは値動きが軽くなるのか窓埋めと新高値の両方をどう使い分けるか がイメージできるはずです。

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真空地帯や窓(ギャップ)とは?

株をやっていると、いきなり値段が飛ぶことがあります。

チャートに窓が開いた例

人気が集まると、こうした現象が現れます。これを 「窓」 と呼びます。証券会社の用語集でも、前日終値より大きく上に飛んで寄り付くことを「ギャップアップ」、下に飛んで寄り付くことを「ギャップダウン」と呼びます(参考:大和証券 金融・証券用語解説集「ギャップアップ」東海東京証券 証券用語集)。

真空地帯のイメージ

また、過去に取引された事がないような価格帯に入ってくると「真空地帯に入ってきた」などと表現されます。窓が開いた所も真空地帯と呼ぶ方もいますが、私は 窓は窓 と呼びます。高値を更新したときは「真空地帯」と呼んでいます。地球から上昇していくと大気圏を越えて真空に出る——そのイメージに重なるからです。

  • 過去の売買がないゾーン
  • 直近の取引がない価格帯
  • 大きく値段が飛んで売買が成立していないゾーン

このようなゾーンでは何が起こりやすいのでしょうか?

このゾーンは売り手の行動に影響が出ます。

① その価格帯で取引している人が少ない
② 売りが市場に出てきにくい

たとえば 120〜130円のあいだで持っている人が多い価格帯に株価が来ると、その値段で持っている人たちが売りを出してきます。逆に、120〜130円で保有している人がほとんどいない価格帯では、自然とそのゾーンでの売りは減ります。売りが少ないので、ちょっとした買いでも価格がスルスル動きやすいのです。

窓(ギャップ)には4種類ある

テクニカル分析では、ギャップを 性格別に4種類 に分類して考えるのが基本です。ここを押さえるとトレードの精度が一段上がります(参考:FXクイックナビ「ギャップ(窓)4種類の特徴と取引戦略」)。

  • コモンギャップ:薄商いのときに出る、特に意味のない小さな窓。すぐ埋まりやすい。
  • ブレイクアウェイギャップ:レンジを抜けたところで開く窓。新しいトレンドの始まりのサイン。
  • ランナウェイギャップ(継続ギャップ):すでに走り出したトレンドの途中で出る窓。トレンドが継続している証拠。
  • エキゾーション(イグゾーション)ギャップ:トレンドの終わり際に出る窓。ここで参戦すると高値掴み・底値売りになりやすい。

「いま見ている窓は4種類のどれか?」 を意識するだけで、後述する「窓埋め狙い」と「真空地帯への順張り」のどちらが向いている場面か、判断しやすくなります。

窓埋めを利用したスイングトレード

真空地帯や窓に入ると値段が飛びやすくなります。
つまり、値動きが軽く、スピードが速い状態になります。

窓埋めスイングのイメージ

突発的なニュースで一気に買われすぎると、ストップ高などになることが多いです。これは下値が固まっていない=しっかりとした大口投資家がまだ参入していない状態のため、窓が開いたゾーンは よほど強い材料でないかぎり、いずれ下げてきます。窓のゾーンに入ると値動きが速くなります。

ただし、しっかりとした買い手が将来の業績アップを見越して買い直すため「窓埋め」という現象が起きます。窓埋めが出ると 下値が固まったサイン にもなり、再上昇が見込めます。この 窓埋め=下値固めを狙ってスイングで拾う、これが一つのやり方です。

朝起きたら大きな窓が開いていた、という場面の具体的な対処は、楽天証券トウシルの記事が分かりやすいです:朝起きたら急騰or急落!そんなときに出現する「窓」どう対処すればいい?(楽天証券トウシル)

新高値銘柄(真空地帯)に入った銘柄を買う

新高値銘柄

新高値ゾーンに入ると、株価が高いのにさらにぐんぐん伸びる現象をよく見かけます。「高くて怖くて買えない」と感じるかもしれませんが、需給バランス的には、売りたい人はすでに売りきり、期待している人たちだけが残るので、売りが極端に減り、真空地帯への期待感から買いが入って株価が伸びていきます

そのため、新高値を取ったら買う、あるいは「そろそろ高値を取りそうな位置」にある株は、下値を試すよりも高値を目指す傾向が強いため、押し目で拾って高値を狙う——この戦略で稼ぐトレーダーもいます。私もよく使います。

ストップ安になった銘柄の戻りが速いのは、上に窓が空いているためです。窓を一気に戻すと、戻りが速い分、その後の下落スピードも速くなりやすいため、空売りポイントにもなります。これは別記事で改めて公開します。

私が実際にチェックしている窓トレードの判断ポイント

窓だけを見て飛びつくと痛い目に遭います。私は最低でも次の5つを確認してからエントリーします。

  1. 窓が開いた理由(材料)を確認する:決算・新製品・業務提携といった中身のある材料か、それともSNS発の噂レベルか。中身がない窓は戻りが速い。
  2. 出来高をチェック:普段の何倍の商いがあるか。出来高を伴わない窓は信頼性が低い。
  3. 4種類のどれかを分類する:レンジ抜けのブレイクアウェイなのか、トレンド終盤のエキゾーションなのか。
  4. 地合いを見る:日経平均・グロース市場指数・米国指数の方向と逆らっていないか。
  5. 大株主・浮動株を見る:四季報で大株主構成を確認。固い大株主が多い銘柄は需給がブレにくい。

特に出来高と材料の質は外せません。 出来高を伴わずに窓を開けた銘柄は、戻りも一瞬で、利益を取る前に逆行することが本当に多いです。

窓トレードで気を付けるべきリスク管理

値動きが軽いということは、上にも下にも飛びやすいということです。窓・真空地帯を狙うトレードでは、リスク管理を普段より厳しめに置くのが鉄則です。

  • 損切りラインを先に決める:窓を埋めるどころか反対側に走る場面では、損失が大きくなります。エントリー前に「いくらまで下がったら降りる」を必ず決めます。
  • ポジションサイズを抑える:通常時よりロットは小さめにします。値動きが軽いゾーンは、利益も損失も短時間で動きます。
  • 持ち越し判断は慎重に:翌朝にさらに窓を開けるリスクがあります。日中で完結させるのか、覚悟して持ち越すのかをはっきり意識して判断します。
  • 逆指値を活用する:場中ずっと見ていられないときは、逆指値(ストップ)を入れて自動で逃げられる状態にしておきます。

「真空地帯はチャンスゾーンであり、リスクゾーンでもある」 ——この両面を理解したうえで使えば、短期トレードの強力な武器になります。

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