為替の本質はマネタリーベース|日米通貨供給量の差がドル高円安を生む仕組みを完全解説

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為替を理解するには、マネタリーベース の理解が欠かせません。マネタリーベースこそが、為替のファンダメンタル(根本的な力)の正体です。日米のマネタリーベース推移を見ると、なぜここまで円安になっているのかが一目で分かります。

日本とアメリカのマネタリーベースの推移を見ると:

  • 赤い線が 日本 のマネタリーベース(日銀)
  • 青い線が アメリカ のマネタリーベース(FRB)

マネタリーベースは 通貨供給量 の指標の一つで、中央銀行が直接供給する通貨の総量を示します。

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マネタリーベースとは?

マネタリーベースは、簡単に言うと 「お金の元(もと)」
国の中央銀行(日本では日本銀行)が作り出すお金の総量を指します。

マネタリーベースには、主に次の3種類のお金が含まれます:

  • 紙幣(しへい):みんなが使っているお札
  • 硬貨(こうか):みんなが使っているコイン
  • 銀行が中央銀行に預けているお金(日銀当座預金):普通の銀行が日本銀行に預けているお金

マネタリーベースは、経済にとってとても大事なお金です。
これが増えたり減ったりすることで、市場に出回るお金の量 が変わるからです。

「給食」で例えるとイメージしやすい

  • マネタリーベースが増える:給食の量が増えて、みんなお腹いっぱい食べられて元気になる
  • マネタリーベースが減る:給食の量が減って、みんなお腹がすき、少し元気がなくなる

イメージとしてはこんな感じです。

リーマンショックからアベノミクスへ

2008〜2009年のリーマンショックで、世界経済は低迷どころか デフレに陥り、株価も壊滅的に下落 しました。

これに対抗する形で行われたのが、アメリカの量的緩和(QE)、そして 2013年からの アベノミクス(日銀の異次元緩和)

グラフを見ると、2013年から日本のマネタリーベースが急増 しているのが分かります。

いまは「円のマネタリーベース > ドル」になりつつある

現在では、ドルよりも円のマネタリーベースのほうが多い状態になってきています。これがドル高・円安の根本要因 です。

日本の中央銀行がたくさん円を作ると、円が市場に大量に出回ります。
お金がたくさんあると その通貨の価値が下がる ため、1ドルを買うのに必要な円の量が増える=円安になる、という仕組みです。

「たまごっちが市場にあまりなかったら価値が高くなった」のと似ています。量が多い=価値が下がる、これが通貨の基本ルールです。

金融政策で「マネタリーベース」は増減する

  • アメリカが利下げすると、アメリカのマネタリーベースが増える(→ ドル安)
  • 日本が利上げすると、日本のマネタリーベースが減る(→ 円高方向)
  • 逆も同じ:利上げ=マネタリーベース縮小、利下げ=マネタリーベース拡大

こうやって、金融政策の上げ下げで マネタリーベースが増減 し、その差が為替レートに反映されていきます。

だから 為替は金融政策が本当に大事 なのです。経済指標は金融政策を変更するきっかけになるので、雇用統計やCPI(消費者物価指数)が大事なのもこのため。

結局、為替はマネタリーベースに行き着く

為替の本質は、「マネタリーベースの差」 に行き着きます。日米金利差・貿易収支・地政学リスクなどさまざまな要因がありますが、根本にあるのは「どちらの国の通貨が、どれだけ市場に増えているか」です。

ただし、経済破綻している国(ジンバブエ・ベネズエラ等)は、マネタリーベースを減らしても通貨安になる、という例外もあります。信用が崩れた通貨は、量だけでは語れない ということ。そのあたりは注意が必要です。

個人としてマネタリーベースをどう活かすか

  • 日銀+FRBのマネタリーベースの推移を 四半期に1回 はチェック
  • マネタリーベースが拡大している通貨は、通貨安方向に動きやすい
  • その通貨建ての 輸入品の値上がり を意識して家計を組み立てる
  • 外貨建て資産・グローバル株を保有して 通貨価値の下落をヘッジ
  • 金融政策の転換(利上げ/利下げ)のタイミングが、為替トレンドの転換点

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