FOMCとは?FRBの出口戦略を完全解説|世界の金融資産・為替・株価が動く理由【初心者向け】

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本日は FOMC(米連邦公開市場委員会) の日です。FOMCは、世界の株・為替・債券・コモディティすべてに影響する 最大級の金融イベント。皆さんの預金や年金、投資信託の価値もここで変わります。コロナ後の異次元緩和から「出口戦略」の第一歩を踏み出すのか——投資家でなくても知っておく価値のあるイベントです。

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本日は重要イベント「FOMC」があります。FOMCとは?

FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会) の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。日本では「日銀金融政策決定会合」がそれに当たります。
FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と 政策金利(FF金利) の引き上げ・引き下げの方針が発表されます。結果が市場予想と違うと、株式市場や為替レートが大きく変動し、世界の金融マーケット全体に大きな影響を及ぼします。

FOMC
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FOMCではFRBの金利政策と声明文が発表される

FRB(連邦準備制度理事会)はアメリカの中央銀行。日本で言えば日銀にあたります。ドルを発行する権限 を持ち、国債やCP(コマーシャル・ペーパー)の買い取りなどを通じて市場の通貨量・マネーストックを調整しています。「通貨の番人」「物価の番人」とも呼ばれ、金融システムの中枢にいる存在です。

日本の国債発行額
↑こちらは日本の国債発行額です。

2021年時点での世界の金融政策

① 2008年 サブプライムローン・ショック
② 2009年 リーマンショック
③ FRBはゼロ金利+大規模な金融緩和に転換
④ その後、景気回復で 数回の金融引き締め(2015〜2018年の利上げサイクル)
⑤ 要するにドル高政策にシフトしていた
⑥ 2020年 コロナショック(実体経済が大ダメージ)
⑦ リーマンショック超えの金融緩和を再開
⑧ 大量のドル供給で 無理やり株高政策
⑨ 株高に成功(コロナバブル相場)
⑩ 現在に至る ← いまここ

FRBの金融緩和でコロナ禍でも米国は景気が急回復

米国の景気回復

日米の国力差がどんどん開いているのは、日本人が金融リテラシー教育を後回しにしてきたからです。古い固定概念を捨てて、近代に合った資産運用を覚えるべき。そもそも大人世代の金融リテラシーが低いので、子供がきちんと身につける機会がありません。親が無知だと子供にも伝わりません。イギリスなどは6歳ごろから金融教育を始めていて、その世代が大人になるとさらに国力の差が開いていきます。国の将来を考えるなら、一人ひとりが勉強するべき領域です。

コエテコ
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日米のポートフォリオ比較

↑ 金融庁の資料からの引用です。日本は現金預金がほとんどなのに対し、アメリカ国民は株式・投資信託を資産の半分近く組み入れているため、今のコロナバブルで米国企業と米国民は大きく豊かになりました。誰かの消費は誰かの所得になるのですから、株高で得たキャピタルゲインや配当が消費に回り、企業は株高で財務が改善して設備投資・雇用拡大へ、その結果アメリカの雇用統計・GDPが急回復——という好循環が回っています。日本人も同じ行動をしていれば、直近のコロナバブルで消費が一気に戻るはずでした。

FRBは出口戦略の第一歩を踏み出すのか?

毎月発表される 米雇用統計CPI(消費者物価指数) の数字が強くなってくると、物価上昇=インフレ懸念が出てくるので、FRBはインフレ抑制に動こうとします。これがいわゆる「出口戦略」——具体的には、利上げ米国債買い取りの縮小(テーパリング)CP買い取りの縮小 などです。今夜3時にパウエル議長が声明を発表します。

パウエル議長

FRBパウエル議長の重要発言がロイターなどに流れますが、内容を見ているとまだ コロナ禍なので金融緩和は続けつつ、国債やCPの買い取り枠を少し減らすかもしれない という観測が出ています。これが出口戦略の第一歩。世界の機関投資家がこの声明を見て一斉に動くので、ぜひ意識すべきイベントです。

https://www.youtube.com/watch?v=fi8fkJv8x7g

FOMCは他人事ではない、世界中の金融資産の価値が変わる

  • 米ドルの価値
  • 輸入業者の戦略
  • 輸出業者の戦略
  • 投資信託の評価額
  • 日本の年金資産(GPIF)の戦略
  • 株式市場(日経・NYダウ・グロース/バリュー)の方向
  • 金(ゴールド)の戦略
  • 原油・穀物などコモディティ
  • 米国債の戦略
  • もちろん日本円の価値

① 米は基軸通貨であるドルを発行できる
② 貿易のほとんどはドル決済が中心
③ 日本円・投資信託・年金もすべて影響を受ける
④ FOMCを理解することで世界のトレンドをつかめる

決して他人事のイベントではありません。
マーケットはグローバルで繋がっています。

金融政策を知らないと、銀行員やFPに騙される

金融政策を知らないということは、自分の資産を守る知識がない ということ。銀行員・FP・証券マンの「おすすめ商品」をすぐ信じて飛びついてしまいます。営業の主目的は手数料 で、彼らは基本的に転勤してどこかへ消えていきます。顧客の損益はあまり関係ありません(全員とは言いませんが、構造的にそうなりやすい)。マーケットの基本が分からない人に、マーケットを読んだ商品設計はできるはずがありません。

例えば、米国がドル安政策を採るタイミングでドルの外貨預金をすれば、為替差損で損します。米国が利上げに転じれば米国債の価格は下がります(長期金利は上がるので債券価格は下落)。国債投資は「金利のピーク」で買うのがセオリーで、利上げ初動で買うと損が出ます。インフレ/円安局面で現金預金を続ければ、実質資産が目減りします。大事なのはタイミングとトレンドをつかむこと経済サイクル・金融システム・FOMCの動きは、まさにそのために理解しておくべきイベントです。

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